群馬大学と埼玉医大が協定
埼玉医科大学と群馬大学などは11月4日、群馬県県と埼玉県県境の埼玉県北地域を中心とする医師不足などの解消を目指し医療人材養成事業に関する協定を締結しました。
協定の期間は7年間で、医師不足の地域や診療科で一定期間勤務すれば奨学金返還が免除される「地域枠」学生への教育やキャリア支援体制を拡充する。さらに、両大学の学生が地域医療に関する映像教材や合同演習を行い、地域医療への理解を深める。
埼玉医大地域枠入試は24名の募集枠
埼玉県は人口10万人当たりの医師数が全国最下位で、特に医師不足が深刻な県北や利根(加須市など)、秩父医療圏では群馬県の医療機関を頼る患者が多い。また、両県の医療機関には互いの県出身者が多く働いているなどの事情もあり、埼玉医科大学の担当者は「互いの地域医療の現状についての教育は双方にとって重要」と話す。
埼玉医大の地域枠入試の募集枠が24名と他の日本医大や順天堂医学部より多いことも埼玉県の医療充実に向けての現れであろう。