夏休みが終わり、医学部受験はいよいよ秋の学習へ入ります。
この時期になると、
「このまま今の塾に通い続けて、医学部受験は大丈夫なのか」
と不安になる保護者の方も少なくありません。
しかし、秋になったからといって、すぐに塾を変える必要があるわけではありません。
大切なのは、夏までの学習で何ができるようになり、これから何を仕上げなければならないのか
を一度整理することです。
医学部受験では、ただ長時間勉強しているだけでは十分ではありません。
夏休みまでに数学・物理・化学の学習がどこまで進んだのか。苦手分野がどれだけ減ったのか。
そして、入試問題を自力で解けるようになったのか。
こうした「具体的な変化」を確認することが重要です。
特に高校3年生・高卒生は、秋から模試、総合型選抜・学校推薦型選抜、
防衛医科大学校、そして一般選抜へと受験が本格化していきます。
ここから先は、
すべてを同じように勉強するのではなく、自分に必要なことへ学習時間を集中させる段階
に入ります。
最初に確認したいのは、単純な模試の偏差値だけではありません。
このような変化があれば、学習は前に進んでいます。
一方で、数か月前と同じ問題で止まり、同じ単元を繰り返している場合には、
学習方法や授業内容を一度見直す必要があります。
医学部受験では、「数学が苦手」「化学が苦手」という大まかな把握だけでは不十分です。
数列なのか、確率なのか、数Ⅲの微積分なのか。
力学なのか、波動なのか、電磁気なのか。
理論化学の計算なのか、有機化学の構造決定なのか。
できない原因を単元まで細かく把握できているかを確認してください。
秋からは「どこを、いつまでに、どのレベルまで仕上げるか」が重要になります。
塾へ毎週通い、授業を受けていると、それだけで勉強が進んでいるように感じてしまうことがあります。
しかし医学部受験で重要なのは授業時間ではなく、
授業を受けた結果として、自分で解ける問題が増えているかです。
しかし一人になると解けない。
この状態のままでは、入試本番で点数にはなりません。
授業で理解した内容を自分で再現し、類題や初見問題へ応用できるところまで到達しているかを確認する必要があります。
9月・10月は模試が増える時期です。
もちろん偏差値や判定は重要ですが、医学部受験では模試の結果だけで合否を判断することはできません。
模試は判定を見るためだけではなく、
次に何を勉強すべきかを知るための材料として利用します。
医学部入試は大学によって問題形式や出題傾向が大きく異なります。
国公立医学部を受験するのか、私立医学部を中心に受験するのか。
共通テストでどれだけ得点が必要なのか。
数学・物理・化学のどの科目で得点を作るのか。
秋からは「とりあえず問題集を進める」のではなく、
実際に受験する医学部の問題で得点するための学習になっているか
を確認する必要があります。
現在の医学部受験は、一般選抜だけを考えていればよいわけではありません。
大学によっては総合型選抜、学校推薦型選抜、公募推薦など、一般選抜より前に受験機会があります。
ただし、総合型・推薦型選抜を受験する場合でも、
一般選抜に向けた数学・理科の学習を止めることはできません。
出願書類、小論文、面接対策と一般選抜対策をどう両立するかまで含めて計画する必要があります。
最も重要なのが、この先の学習計画です。
「頑張りましょう」「過去問をやりましょう」だけでは、医学部受験の計画とはいえません。
| 9月 | 夏までの弱点整理・未完成分野の仕上げ・模試の分析 |
|---|---|
| 10月 | 志望大学を意識した入試問題演習・総合型選抜等への対応 |
| 11月 | 大学別過去問演習・弱点補強・受験校の具体化 |
| 12月 | 共通テスト対策と私立医学部対策の最終調整 |
| 1月以降 | 共通テスト・私立医学部一般選抜・国公立二次試験へ |
この記事は、塾を変えることをおすすめするための記事ではありません。
今の塾で成果が出ていて、本人も学習内容を理解し、
秋以降の受験計画まで明確になっているのであれば、
環境を変えずそのまま学習を続けることがよい場合もあります。
このような場合は、今の学習内容を一度整理してみる価値があります。
医学部合格に向けて、今やるべき学習ができているかどうかです。
医学部受験専門 理数塾では、全員に同じ授業や同じ問題集を進めるのではなく、
生徒一人ひとりの学力、学校の進度、志望大学、受験方式に合わせて学習内容を組み立てています。
夏までに十分に進んでいる科目は入試問題演習へ。
基礎に抜けがある科目は、必要な単元まで戻って確認します。
数学を優先する日もあれば、理科の遅れが大きければ物理・化学へ時間を振り分けることもあります。
医学部受験では、
全員が同じ時期に同じ勉強をする必要はありません。
合格から逆算し、その生徒に今最も必要な内容を進めることが重要です。
このチェックは受験生だけのものではありません。
医学部への現役合格を目指す高校1年生・高校2年生にとっても、9月以降の学習は重要です。
数ⅠAの理解が不十分なまま数Ⅱへ進んでいないか。
計算力や二次関数、場合の数・確率などに大きな苦手を残していないかを確認します。
数ⅡB・Cを進めながら数Ⅲへ入る準備ができているか。
さらに物理・化学の基礎学習を進め、高校3年生で理科の演習時間を確保できる状態を作れるかが重要です。
高校3年生になってからすべてを一度に仕上げようとすると、
数学・物理・化学・英語・共通テスト・過去問対策が重なります。
だからこそ、高1・高2の段階から
医学部受験から逆算した学習を行うことが大切です。
現在の学力・学習状況・志望校を確認し、
これから何を優先して勉強すべきかを整理します。
「今の塾を続けて大丈夫か確認したい」
「医学部合格までの学習計画を見直したい」
というご相談でも構いません。
